ライガ反転型用ソリッドの制作方法

通常ルアーキャストソリッドと比べ、収縮がほとんど無く、寸法安定性に優れたキャスト…
これが反転ソリッドです。

この「寸法安定性に優れた特性」を利用してシリコン型を複製する為の
ソリッド型の作り方をここでは解説します。

この方法を使うことで、シリコン型の量産が可能となり、同じクオリティのシリコン型を複製する事が可能となります。

製品の量産を目的とした製作には、欠かせない技術ですので、是非参考にしてください。

ライガキャスト反転の作り方:手順

1.外枠を作る

複製するシリコン型の片面をRAIGAブロックで囲み、その外側を油粘土で押さえ、樹脂を流しこむ外枠を作ります。

RAIGAブロックにシリコンスプレーを吹き付けておくと、溶液が硬化した後はがしやすくなります。

≪参考≫
油粘土は、よく練ってから使います。



次はのし棒で平らにしていきます。
厚さを一定にするために、薄い板をかさねて、高さを調節しましょう。



2.反転ソリッドを調合

ソリッドプロA剤、B剤を計りに乗せ、重さを目安に1対1の割合で調合します。

3.枠に流しこむ

1で作った外枠に、2で調合した反転ソリッドを流しこみます。

型に流し込む量は、深さ1〜1.5cmくらいにすると失敗が少ないです。

4.気泡を取り除く※重要!

流し終わったら、反転ソリッドの下に埋没したシリコン型の表面に気泡等が無いかどうか注意して観察します。

気泡があれば、つまよう枝等できれいに取り除いてください。


反転ソリッドは、埋没したシリコンの表面が見え易いように硬化前は透明です。
硬化が始まると徐々に乳白色に変化しますので、「調合〜流しこみ〜気泡の取り除き」工程の作業は敏速に行なってください。

5.反対面のシリコン型を使いソリッド型を製作

2面型の残りの半面も1〜4の工程を行ない同じようにソリッド型を製作し、ソリッド型完成です。

 

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